首相「AIが時代切り開く」、アイサム開幕

2019/4/22 9:28 (2019/4/22 11:36 日経新聞 より)

アイサム(AI/SUM)の会場にビデオメッセージを送る安倍首相(22日午前、東京都千代田区)

人工知能(AI)の活用をテーマに日本経済新聞社が主催するグローバルイベント「アイサム(AI/SUM)」が22日、都内で開幕した。初日は安倍晋三首相がビデオメッセージで「AIこそが次の時代を切り開く大きな鍵だ。官民で総力をあげ、世界の第4次産業革命を日本がリードしていきたい」と訴えた。24日まで開催する。

アイサム(AI/SUM)の会場にビデオメッセージを送る安倍首相(22日午前、東京都千代田区)

アイサムでは人とAIが互いに理解し共に進化する「共進化」をキーワードに、産業への活用法などを幅広く議論する。ものづくりとAIの融合や、貧富や地域間格差の拡大といった課題解決にAIが役立つかどうかもテーマとする。

世耕弘成経済産業相は基調講演で「人とAIが対立ではなく共に進化し、課題を解決していくことがめざす姿だ」と話した。平井卓也科学技術相も基調講演するほか、NECの新野隆社長、楽天の三木谷浩史会長兼社長ら企業トップも講演。スタートアップ企業や五神真東京大学総長らの参加も予定している。

政府は今夏に「AI戦略」をまとめ、AIやデータを活用して人手不足など社会課題の解決をめざす。6月に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議でも主要なテーマとなる見通しだ。